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昨日、母親が止めてこないのを良いことに

つまみを好きなものだけ買い込んで

ふんわり鏡月をかわいらしくない量呑んだ。

 

編集長が、今号の数字の話を朝からあれこれと話していた。

こっちは目も腫れているし、多分酒臭いし

午前のミーティングはいつもこんなに長くないじゃないかと思いつつ

つい頭に浮かんだことを発言したら思ったより火がついてしまって盛り上がり、

どうお客さんと駆け引きすればいいかなんてことを聞かされていたら

気持ち悪さの波が来て、退席して吐いてしまった。

 

異動になった編集長と電話でひさびさに話した。

語るのが大好きな人で、会社に入ったばかりの頃はいろいろな心構えを教わった。

記者とはいったいどういう仕事か、自分たちにしかできないことはなにか

蒸留酒醸造酒は一緒に飲むな、お前は呑むと人格が変わるから危うい

そういえば、ある支社の同期が独身で変なやつだ

そう投げるだけ投げて、いなくなってしまった、声の波には元気がなかった。

 

無礼な非通知の電話がかかってきて、不躾な男の対応をした。

会社名を後で調べたら不動産投資の詐欺まがいのところらしい。

自分も営業もやっているから無下にはできないと、はじめこそ丁寧に話していたが

支社長はいないのか、おりません、その次に役職の高い人に替わってくれ

用件をお伺いしますが…、対応できる男の人に替わってほしい

波風は立てたくなかったが、どうしたものかと思っていると編集長が交代してくれた。

 

『波のむこうに』西炯子小学館文庫)

美人の親にコンプレックスを感じている女教師が、ラーメン屋の男とくっつく話。

容姿なんて関係ない、という恋の話はよくあるけれど、くどさがなかった。

 

気持ちに波があるのは、自他ともに認める自分の性格。

調子いい時は引きが強く、悪い時は水底でじーっとゆらゆら。

波に顔を押し付けられて、頭を冷やされて、少しまっとうな人間にしてほしい。

 

 

波のむこうに (小学館文庫 にA 10)